わたしがせいちゃんの異変に気づかないで、勝手に倒れられたりでもしたら、たまらない。
「ん。てか、有季。のぼせてない?顔真っ赤だけど」
「ち、違います!せいちゃんと2人でお風呂に入ってるのがは、恥ずかしくて……」
「なにそれ、かわいすぎ(笑)。もう何回も何回も見てるのに」
「そ、それとこれとは話が別なの!わかった!?」
わたしは、つい、怒り口調になってしまった。
「そ、そんなに怒らなくても……」
せいちゃんがしゅんとへこんだ。
「ご、ごめんね?言い方きつかったよね……」
そう言いながら、わたしはせいちゃんの頭を撫でた。
「スキあり!」
その途端、せいちゃんがわたしをくるっと180度回して、向き合ってた姿勢からバックハグの姿勢に変えた。
「ちょ、せいちゃん!?」



