「せいちゃんのばか……。いっつもわたしの弱いところばっかり触ってきて……」



「だって、有季の可愛い声が聞けるからね」



「うう。せいちゃんのばか!!」



少しだけ反抗して、せいちゃんと一緒に使っていた毛布を全部奪って壁側を向いた。



「有季、耳まで真っ赤(笑)」



せいちゃんがわたしを抱きしめながらほっぺをつんつんしてくる。



「わたしだってせいちゃんの弱いところ知ってるよ?」



「え?」



わたしはせいちゃんの耳に口を近づけた。



「……星汰」



せいちゃんの耳元でそう言って、最後にキスをした。



「ゆ、有季。それ、やばい」



せいちゃんが口元を隠して耳まで真っ赤にしている。



「仕返しですっ」



「じゃあ、仕返しの仕返ししちゃおうかな」



そう言って、せいちゃんは、わたしの鎖骨のところにキスマークをつけた。



「んっ……」



「かわいい声」



「うう。また弱いところ……」