「よし、お着替え完了!目、開けていいよ」
「どれどれ、俺の服を着た有季ちゃんは……」
せいちゃんが下を向いていきなり黙った。
「せいちゃん、どうしたの?」
「いや、有季が俺のパーカーきてるのが可愛すぎて、困ってるところ。それに、なんで下はいてないの?」
「パーカーだけで膝上まで隠れてたからいいかな〜?って。それに、下が大きくて引きずっちゃうから」
せいちゃんは、185くらいでとても身長が大きいから、165くらいのわたしでもせいちゃんのズボンは履けない。
「有季さ、可愛すぎるよね」
「そ、そんなことない!」
「あるからね?もっと自覚して?」
せいちゃんが本当に心配そうにわたしを見つめている。
「せいちゃんの前だけなら可愛いってことにしてあげる……」
「それも可愛い。可愛すぎるよ」



