君の想いは僕のもの。





(せ、世界一は言い過ぎだけどね?)



わたしなんかよりも春ちゃんや莉華のほうがよっぽど可愛くて綺麗だと思う。



「わたしも美女に産まれたかったな……」



「あれ、まだ分かってなかったの?」



驚いたような呆れたような様子でこちらを見ている。



「へ?なんの事?」



「はぁ……。くせが出てるよ。くせが」



(あ〜。思ってること口に出しちゃうやつ……。)



「有季は、ほんとに世界一かわいいんだよ?」



「そ、そんなお世辞は……」



わたしはそう言いながら、自分の顔を隠した。



なぜなら、顔が真っ赤になってる気がするから。



「どうして顔隠してるの?」



「か、顔がきっと……赤い……から……です……」



わたしがそういった途端、せいちゃんに手を取られた。



「あ、ほんとだ。りんごみたい(笑)」



馬鹿にしたようにわたしの顔を見て笑ってくるせいちゃん。



「もーう!せいちゃんのいじわる!」



そう大きい声で言った途端、せいちゃんにハグされた。