君の想いは僕のもの。




〈えっと……1年生の……月くん!〉
〈そうそう!凄いかっこよかったな〜〉
〈たしか、お姉ちゃんの方も可愛いんじゃなかったっけ?〉
〈そうそう!〉



(ええ!!月!?あれのどこがかっこいいんだろう……。)



月の名前が出たことに驚いて、女の子たちがわたしの話をしていたことなんて全く気づいていなかった。



「有季、どうかしたの?」



そう言って、わたしの顔を覗き込むせいちゃん。



「あ〜、月はイケメンだったのかと思って」



「ん〜。俺たちは小さい時からずっと見てたからそういうのわかんないのかもね」



(言われてみればそうかも……。)