「ほんとに、ごめんって思ってないでしょ!」 「思ってるよ。ちょっとこっち向いて?」 そう言われたので、せいちゃんの方を向いた途端、せいちゃんとわたしの唇が重なった。 「ちょ、せいちゃん!ここ教室!」 「だいじょーぶ。誰にも見えてないよ」 確認するために周りを見てみると、本当に誰も気づいていないみたいだった。 「よかった……」 「まあ、俺は見られてもいいけどね?」 まだ笑っているせいちゃん。 「よくないもん!!」 「じゃあ、もっかいする?」 いじわるな顔で笑っている。