奏ちゃんは、そう言いながら莉華の頭を撫でてあげていた。 「有季も、俺から離れないでね?」 と優しい顔をしながらわたしに腕をさしだしてきたせいちゃん。 「う、うん……//」 わたしたちは腕を組みながらまずは、教室の黒板側にある写真ブースへと移動した。 どうやら、わたしたちはここでお客さんと写真を撮るだけでいいみたい。 「莉華ちゃーん、2人で客引きしてきてくれるー?」 委員長に指示を出された奏ちゃんたちは、『お手をどうぞ、お嬢様』とか言いながら教室を出ていった。