(なんだろうこの状況。顔が熱いよ……。) 「ねえ、ちょっと有季の顔真っ赤だから離してあげてくれない?」 「え?なんで、莉華にさしずされなきゃいけないの?」 せいちゃんがちょっとふてた様子で莉華にそう言った。 「星汰、あんたってほんと有季以外に冷たいわよね。呆れるくらい」 「まあ、他なんてどうでもいいし」 「どうでもいいってなんなのよ……」 莉華も呆れてる。 それくらい、せいちゃんは、わたしの事大切に思ってくれてるみたい。幼なじみとしてだと思うけど。