「やっと?」



奏ちゃんの言っていることの意味が全然わからなかったわたしは、脳内がはてなだらけだった。



「まあ、せいだっていつまでもゆきりんのことだけを見ててくれるなんてわかんないんだからね」



「うん……」



自分で告白する!とか一昨日莉華にいってたけど、いざとなるとすごく怖い。



〈星汰く〜ん♡わたしに測らせて?♡〉
〈ちょっと!抜けがけしないでよ!〉
〈じゃあ、間をとってわたしにしよ?星汰くん♡〉



うう。告白する勇気はないけど、それでもこの現場を見てるのは辛い!!!



「奏ちゃん!わたし行ってくる!」



「うーん。いってらっしゃ〜い」



奏ちゃんに見送られながらわたしは、女の子がいっぱい集まっているせいちゃんの元へと向かった。



「せいちゃんは、わたしのになるんだからみんなは触れたらだめ!」



わたしは、クラス中に響くような大きい声でそう言った。



「そーゆーことだから」