君の想いは僕のもの。




莉華に案内してもらいながらなんとか生徒会室までたどり着けた。



“ガチャ”



「あれ?ここって生徒会室じゃないの?会議室みたいだけど……」



開いてみると、ソファ2つにローテーブル1つが置かれている狭い部屋だった。



「あそこにもうひとつドアあるわよ」



莉華が指をさしてそう言った。指の先には緑色のドアがある。



「あ、ほんとだ。でも、鍵が必要みたい」



ドアノブに少し変わった形の鍵穴があった。



「鍵ってこれじゃない?」



莉華が、カバンの中からひとつの鍵を出してきた。



「ああ、きっとそうだね」