1. 登校

桜がひらひらと舞う4月。

「ここがいちごヶ丘高校か〜大きいな〜」

ナナセ コハル
『私は七瀬心春。今日からいちごヶ丘高校の生徒なの! 』

今日4月9日。
心春は県内で進学校のいちごヶ丘高校に入学した。

「ええっと、私は、、、1年A組21番か。」

心春は緊張しながら廊下を歩く。

「ここか、緊張するなぁ、、」

ガラガラ…

(明るい子多いな、馴染めるかな、)

少し不安も感じていた心春は席へと着いた。

「彼女できるかなー」
「大樹ならできるっしょ笑」
「むりむり。もっとかっこよくなりてーわー」
「わかるわー」
「私も彼氏できるかなぁ」
「イケメン居るかな〜」
「もーみっちゃんはイケメン好きなんだから笑」

(あの子達は中学一緒だったのかな?)

心春は同じ中学の人はいない。静かに外を眺める。

「あのー、」

「はっ、はい!!」

驚いた心春は振り向く

「良かったらグループ入らない?」

「あ、お願いします、、」

(グループかぁ、ほとんど見る専門だし、、)

そんなことを考えながらも嬉しかった。