誰だろう?
ママさん?それとも誠人の兄弟?
そう考えていたとき後方からチッという舌打ちが。
再び振り返ると不機嫌な顔をした誠人がいて。
「彼女を変える理由を教えてやる。だから今から協力して欲しい。ただ俺に合わせてくれればいい」
『え?協力?意味分からな_________』
あまりにも突然すぎて私は言葉を全て発せられなかった。
今の状況を理解するのに3秒かかってしまった。
私は誠人の逞しい胸の中に居た。
その腕はしっかりと私の体を抱いていて…理解したのはいいけど頭の中はプチパニックだった。
けど、それを見て頭の仲はいつも通り_______いや、いつも以上にスッキリと物事を理解したのかもしれない。



