「あなた本当に誠人君のこと好きなの?」
『へ?』
するといきなり嫌な目の女が口を開いてきたものだから、すっとんきょな声が出てしまった。
突然そう訊いて来たサオリさんの目は疑いの目。
私は……
『好きです。好きですよ、こうして今付き合えてることが夢みたいで…』
゛彼女゛を演じなきゃいけないって思った。
私は彼女になりきるためにスイッチを切り替えてサオリさんと言葉を交わす。
『ずっと見てることしかできなくて、昨日勇気を出して告白をしてお付き合いをさせてもらってます。付き合ってまだ短いのに、今まで見れなかった誠人君の表情とか見れて嬉しいんです』



