穏やかな女性にケーキの箱を渡すとニコッと微笑まれた。
可愛い…!
「あらあら、よく私が母親だって分かったわね~。今までの子はサオリさんが母親だと思われていたのに」
゛サオリさん゛とは誠人ママの隣に座ってさっきから私を嫌な目で見てる綺麗美人のことか。
なんだろう…この人の見る目が気持ち悪くて怖い。
私の勘違いじゃない、この人…誠人のこと。
「それに誠人ったらまた彼女、」
「母さん」
「……ごめんね、今言うことじゃなかったわ」
申し訳なさそうに口を噤んだ誠人ママ。
彼女をとっかえひっかえなの誠人ママは知ってるんだ。
ということはこの家に今までの彼女を連れ込んでると…。
誠人ママも毎週、毎週ご苦労なことで。



