『久志くん、私と付き合う条件って知ってる?』
「条件、ですか?」
彼はどうやら条件の事は知らないようで、首を傾げた。
知らない彼に私は教えてあげる。
『私と付き合うには3つの条件がある』
「3つ…」
Ⅰ.必要以上に干渉しないこと。
Ⅱ.キスやそれ以上の行為はしない
Ⅲ.私を好きにならないこと
条件を言い終えると久志くんは、は?と言いたげな顔をした。
まぁ、そうだよね。
皆、私とそういうことができると思って、そういうことがしたくて誘ったり告白したりする。
『久志くんは私とそういうことがしたくて付き合った?それともゲーム感覚?今までの人は皆そうだった。誰1人として゛私゛が好きで付き合ったわけじゃない』
「……」
彼もそうだったんだろう、私の目を見て黙り込んだ。
「今まで、本当に誰も手を出さなかったんですか?」
『うん』
「…ッ」
ドサッ…日が暮れて私たち以外誰もいない公園に人が倒れたような音がした。
正しくは私が押し倒されたというのだけれど。
「でも俺は違いますよ?」
私をまっすぐ見て言う久志くん。
そんな彼に思わずふっ…と笑ってしまった。



