「ほっぺが赤い。少し腫れてる」
『気のせいだから』
「気の所為なわけないだろ。俺のせいで悪い…傷つけた。忠告されたのにな」
『だからもういいって…早く帰りたい』
「…分かった」
私にそう言って先輩たちの方を見ると先輩たちは分かりやすく肩を震わせた。
「今回沙夜がこう言ってるから何もしねぇだけだ。次何かしたら潰すぞ」
怒りに満ち、ドスのきいた彼の声。
私は彼女たちとは別の意味でゾクリと背筋に何かが走り、耳の鼓膜をブルッと震わせた。
誠人はそう言い私の手を取ると、そこを離れてまだ鞄を残している教室へと向かった。
教室に行くとSHLは終わっているようで、数人の生徒しか残っていない。
その中にはユカもいた。



