誠人はこういうこと一番嫌いだと思うから。
実際、誠人の顔は怒りに満ちていて3年の女たちを冷めた目で見ている。
誠人に拒絶された目で見られている女たちは絶望?と言った方がいいのだろうか…そんな顔をしていてやってはいけないことをしたと今更ながらに後悔をしている様子。
けど、今更後悔したって遅い。
「沙夜に何した」
「な、何も…しようと、しただけ」
あぁマズい…誠人本気でキレてるかも。
『誠人もういいよ、帰ろ』
誠人の制服の裾を引っ張って急かす私。
そんな私をようやく真っ直ぐ見た誠人は目を見開いた。
ヒンヤリと冷たい誠人の手が頬に触れる。
気持ちいい冷たさに、ジンジンとしていた痛みが少しひいたような気がした。



