期間限定恋人ごっこ【完】番外編




リーダー格の女は私が話に集中していないのに気付いたようで「聞きなさいよ!」とキーンと高い声で怒鳴った後、私の肩をドンッと押されよろけた私は後ろへと後退した。



後退した私の胸倉を掴み手を振り上げたリーダ格の女。




「このッ!」




本日3発目。


振り下ろされようとした手を見ていたら声が聞こえた。




「おいッ」




その声にリーダー格の女の振り下ろされようとしていた手がピタリと顔面ギリギリで止まった。


「アンタら」


この声、知ってる…。


その口調も…。


はぁ、はぁと軽く肩を上下させている彼。


息乱れてるってことは走ってきた?




「何してんすか?」




その声色は低くて…怒ってるようで…。


ズンズンと近づいてくるのを視界の端で捉える。