必殺、全力色仕掛け。
すると、ようやく逸らされた目にほっとした。
「スミマセン、行きますか」
けど、動揺は見えずちょっとだけムッとした。
踵を返して2つの足音は学校へと向かう。
正門をくぐる前からガヤガヤ、ザワザワと五月蝿い外野。
その原因は他でもない北条誠人と相楽沙夜が付き合っているというもののせいで。
ここまで騒がなくてもいいでしょ、というのがこの人たちにとっては無理な話らしい。
変な噂…たたなきゃいいけど。
『誠人』
「何ですか?」
『最低でも、私呼び出しくらう気がする』
「そんなことは…」
『呼び出されるのは確実。それで私の身に何か起こったら別れてね』
「え?」
私の言葉は誠人にとって予想してなかったものらしく、固まっている。



