どうも一緒に登校をしたくて待っていた様子じゃない。
『おはよ』
「おはようございます」
『で、どうしたの?』
話を逸らされないよう私のほうから用を訊いた。
すると一瞬目を逸らした彼。
その行動を見て分かってしまった。
あぁ…そう、そういうことね。
「相楽先輩」
『ん?』
「俺、最初相楽先輩のこと好きじゃありませんでした」
『うん』
彼は緊張しながらも真剣に目を見て話す。
「でも俺…」
『……』
そこで言葉を詰まらす。
だってそれを言ってしまったらお終いだから。
「昨日から相楽先輩のことばっか考えてしまってっ」
『そうなんだ』
やっぱりね…結局はこうなる。
今回はとても早かった。
「このままだと先輩のこと好きになってしまう」
『うん』
私を好きになる、それは3つめの条件を破ることとなる。
『別れよっか』
「どうやっても先輩とちゃんと付き合うってのはできないんですよね?」
『…ごめんね』
「できない」「無理」「諦めて」とは言わず少し遠回しに私とは付き合えないことを伝えた。



