昨日はウザいくらい書かれてた黒板はピカピカとしていて何も書かれてない状態。


机に視線を移すとやっぱりそこは何もなくて…何事?どういうこと?と思った。


この1日でなにがあったのだと怪しいことばかり。




「沙夜」

『あ、ユカ』

「これ、どういうこと?」

『分からない』




登校してきたユカもこれはおかしいと思ったんだろう。

私に訊いてきたけど、私も答えられないからそう返すしかなかった。



ユカはどうしても知りたいらしく誰かに訊こうと言い出した。


私も知りたいから頷いたけど誰に訊くかが問題で。

とりあえず女子に訊くのは辞めた、まず話ずらい。



相談した結果、隣の席の元カレに決まった。



「石橋」



ユカは彼に詰め寄ると、どういうことなのかと問いただした。


本当はもっと脅し並のような言い方だったけど、ユカのイメージをこれ以上は壊してあげたくないから少しオブラートに。



石橋の話によると昨日、私たち2人にはこなかったメールのせいだと言う。



私たち2人はそのメールと言うものを見せてもらった。




------------------------------------
件名:忠告
_______________

相楽沙夜に手を出すな。

手を出せば魑櫻を敵に回すことになる。

この街にいられなくなる。

手を出せばこちらの耳にすぐに入る。

もう一度言う。

この街に居たければ相楽沙夜には手を出すな。


------------------------------------




なんという脅しメール…しかも「P.S.脅しと受け取りこれを警察に突き出しても相手にしてくれないからな」と、なんともまぁ怖い内容だ。