「息してる、良かった。」と安心しているとすぐに山本さんが追いかけてきてくれた。
「清香様!そんな急に飛び出したら危ないですよ!!私が救急車を呼びます。」
山本さんが救急車を呼んでくれて、お爺さんは運ばれて行った。救急隊員の方に山本さんが電話番号を伝えて、私たちは学校に向かった。


学校に着くと生活指導の槙野先生が校門に立っていた。槙野先生は「あと30秒で鐘がなりますよ、皆さんお急ぎになって」とみんなに呼びかけている。うちの学校は超名門女子校で、規則にとても厳しい。セーラー服を綺麗に着こなしみんな、学校に小走りで入っていく。私も急がなきゃ!!

ふぅ何とか着いた!!
「清香おはよう〜!遅かったねどうしたの??」
席に着くと親友の美和が声を掛けてくれた。
美和は幼稚園からの友だちでエスカレーターで高校までずっと一緒に過ごしてきた。
美人ですごく気の利く子だ。