ねぇ、遥くん。なんで私なんだろう。

もっと遥くんと笑い合って、みくりって読んでも

らって、私の大好きな大きな手で撫でてもらっ

て、喧嘩して、結婚して、子供作って。

これから遥くんとの時間は山ほどあるって思って

たし、まだ遥くんといたかった。

急に短くなったらびっくりしちゃうよね。

私も家族もそうだった。

たくさん泣いて考えた。そして、空気のいいとこ

ろに、遥くんのいないところに転向した。