泣かない。

今はまだ、泣いてはいけない。




〜〜〜♪♪♪

何も知らない、リョウマくんからの着信。



「もしもし?」


「もう、仕事終わった?」


「うん。終わった。」


「そっか。遅いから心配した。」


「今から向かうよ。」


「うん。待ってる。」




アタシは店に向かう前に、コンビニに寄った。


ATMで、大量のお金をおろし、そのままバッグに入れる。


アタシの中での1つの決意。


やっと、ケジメがつけられる。




「「いらっしゃいませーぃ」」

元気な挨拶を聞いて、泣きそうになる。



アタシが席に通されたって、すぐにはリョウマくんは来てくれない。

それだけ人気者だから。



アタシはヘルプについたホストに“ドンペリ”を頼んだ。

ピンクを。