腕を組んで、一緒にタクシーに乗って消えていったのに?
何の関係もないなんて、真っ赤な嘘でしょう?
「心配すんじゃん。もういきなり連絡取れなくなるとか、勘弁してよ…」
「………。」
「返事は?」
「………。」
「返事しないと、チューするよ」
「分かった。」
返事をした途端、彼の唇が重なった。
「そんなにキスされたくないの?そのタイミングで返事されたら、結構ショックなんだけど。」
どうして、そんなに悲しそうな顔をするんだろう。
また、何も言わなくなったアタシに、今度は激しいキスをする。
「やめて……苦しい」
「キスが嫌だから、やめてほしいの?
それとも単純に苦しいから?」
「どっちも。」
「信用ねぇなぁ〜。俺。」

