涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】


気付けば、もう夕方で。


アタシは今日、仕事を休むことにした。


会いたくない。
夏華さんに。


どんな理由があろうとも、アタシは彼女を受け入れることは、今はできないと思う。




とりあえず知り合いのスカウトにだけ連絡を取り、真由美の番号を教えた。


電話を切り終えると、いくつものメールが入ってくる。




【会いたかったなぁ】

【連絡ちょうだい】

【明日は会える?】

【おやすみ】



夏華さんといるであろう時間帯にいくつものメールを送ってきていた。

さらに頭が混乱する。



それを返信することなく、アタシはまた電源を落とした。



いくら考えても、結果なんか見えてこない。

出るのは涙だけ。

アタシは真由美に頼ることにした。




昔。

いつだってアタシの相談に乗ってくれて、支えになってくれていた。

真由美…。