店も、最近活気に溢れていて、その分、頑張っているキャストの財布も潤っていく。

そして、アタシたちはまた、ホストクラブに足を運ぶ。

ホストクラブもまた、潤う。

良い循環のように思える。



「よっしゃー!!今日も行こう!」


「はい。」


いつもよりハイテンションな夏華さんは、また酔っているのだろうと思った。


携帯をチェックしてみる。



【早く、遊姫ちゃんに会いたいよー】

ハートマークの絵文字入りの、短いメール。

それでも、アタシの心は舞い上がるのだ。




「何かさぁ…毎日こんなんで良いのかな、とかたまに思わない?」


いきなりぶつけられた夏華さんからの言葉に戸惑う。