「遊姫ちゃん…俺のこと、どう思ってる?」


「いきなり、どうしたの?」


「いや、何でもない。」


いっそのこと…伝えてしまえば、楽になれたのだろうか。




「俺は…結構好きだよ。」


「ありがとう。」


「じゃあ、おやすみ。」


「おやすみ。」



素直に感情を表現できなかったけど。

リョウマくんに“好き”と言われて、嬉しくない訳がなかった。

不安が一気に安心に変わる。



たかが言葉。

自分だって散々…心にもない言葉を、色んな人に対して発していたのに。

ついつい…
良いように捉えてしまうんだ。



アタシは寝れなかった。

パジャマに着替えて、彼の寝顔をずっと見ていた。