店の照明が落とされ、ラスソンが流れ始めた時。
「この後、飲みに行かない?」
「えっ?」
アタシの耳元で、リョウマ君が言った。
「もっと一緒にいたい。」
「今日、仕事は?」
「休みだよ。
仕事ある日に来たりしたら、営業みたいで何か嫌じゃんか。」
「そう…別に良いけど。」
アタシは強がりだから、いつも可愛くない言い方をしてしまう。
本当にアタシって、可愛くない。
一度リョウマくんたちを見送り、アタシは急いで更衣室に入った。
急いで着替えをしている所で。
「遊姫ちゃん、お疲れ!」
「あっ、夏華さんお疲れさまでした。」
「もしかして…リョウマくんとデート?」
小さい声で、少しニヤつきながら聞いてくる。
「まぁ…アフターって感じですかね。」
「アタシもっ!蓮とアフターだよん!お互い楽しもう!」
「はい。」

