「いや、いつも来てもらってて申し訳ないし…」

と、素直な蓮くん。



「働いてる姿も、見てみたくなったんだよ。」

と、相変わらずトークがうまいリョウマくん。



基本的にキャバクラという場所は同業は禁止だ。

だからか、スーツではなく、私服で来ていた。

そんな姿も新鮮で、カッコいいだなんて思ってしまう。



あいにく、夏華さんもアタシも指名がかぶっていたので、途中で何回か抜けた。

他のキャストがヘルプとしてつくことすら…嫌だと思ってしまう自分がいる。



独占欲?
嫉妬?

醜い感情が、アタシの中に沸々と湧いて出てくる。



あぁ……
アタシはリョウマくんに惚れてしまったんだ、と気付いた瞬間だった。

正確に言えば、リョウマくんにハマったというところだろうか。