良く考えたら…

あの時冷静な判断が出来たのならこんなにも泣かなくて済んだのに…。



どうして、すべては“営業”だと気付かなかったんだろう。





あれから、夏華さんとはさらに仲良くなり、お互いに協力しながらナンバー上位を維持していた。


お互いの出勤がカブり、お互いにアフターがなければ、ホストに行く。




そんな毎日を過ごしていたある日……

リョウマくんと蓮くんが店にやってきた。

もちろん、アタシと夏華さん指名で。




「どうしたの〜?嬉しいんだけどっ!」

と…本当に嬉しそうにする夏華さん。



「………」

何も言えずに、強がりなアタシ。

本当は嬉しいくせに。