君のブレスが切れるまで

 私は痛みを堪え、ゆっくりと靴を脱いでいく。


 でも痛すぎて一人では脱げず、結局手を貸してもらうことになった。
 彼女の言う通りにシナリオが進んでいくみたいで嫌な気分を味わったけど、何もせずにここにいたり、自分の家に帰るよりは遥かにマシだ。


 靴を脱いだ後は、替えの服とバスタオルはすぐに用意するから、と扉の横にある白いスイッチを入れるとスモークガラスが付いてる扉の方へと引っ込んでしまう。


 スイッチの近くには39度と表示されている。
 お湯の温度か、自分の家と同じものなのですぐにわかった。私は玄関から見て左の扉を開けると、そこはトイレとお風呂が一緒になった浴室だった。


「初めてみるタイプのお風呂だ。ユニットバス……だっけ? シャワーでトイレ側に水が漏れないようカーテンも付いてる……なんか洋画見たい……」


 実際にこういったお風呂を見るのは初めてで、無意識に呟いてしまう。だけど、洋画と違いそんな大きなお風呂じゃない。
 赤いマークの付いている蛇口をひねると、同時にバスタブの上にあるシャワーヘッドから水が出てきた。こうやって先に出しておくと、服を脱いだ後にはお湯になってて、すぐに浴びることができる。家でもそうしていた。


 身につけていたセーラー服とスカート、そして下着を脱ぐと、それらの置く場所に困る。
 とりあえずトイレの上蓋に仮置きしておこう、ここしか置くところがない。