だが、その矢先。鉄製のフックにかけられてある、赤い小物が目に入った。
なんとなく気になったその目の前で足を止め、すぐさまそれを手に取る。
特に飾り気もないシンプルな、だけど作りはしっかりした赤のカチューシャ。
雨が身につけたら似合うかもしれない。
近くの棚上にあった姿見でどんな感じか確かめる。身につけはしないけど、顔の目の前でつけるだけの仕草を取る。
「なんだかなぁ……」
……流石にどうも幼いというか、なんだかアニメっぽい気がする。そもそも私には似合わなかった。
雨の髪は長い。日常的に使うなら、隣に置かれている装飾のあしらわれた白いバレッタの方がいいだろう。
白いバレッタを手に取り、自分の後ろ髪を掴む。
私の髪も長くなったものだ、特に前髪はよく目にかかるし邪魔だ。だけど、長くなかったらこうやって調べることも困難だっただろう。
同じくバレッタもつけはしないが、手で纏めた髪に近づけ鏡を見つめる。これだけでもなんとなくイメージは掴める。
やはりこっちの方がアレンジも効き、使いやすいかもしれない。私はほとんどこういった小物を使ったことがないが、ヘアゴムと合わせればいろいろな髪型にすることも可能なはず。
どちらも値段はそこそこ、しかし、これだけじゃプレゼントとしてはちょっと味気ない。
私は選んだ二つの内、少し悩みながらも一つを手に取った。
「こっちにしよう。喜んでくれるといいけど……」
なんとなく気になったその目の前で足を止め、すぐさまそれを手に取る。
特に飾り気もないシンプルな、だけど作りはしっかりした赤のカチューシャ。
雨が身につけたら似合うかもしれない。
近くの棚上にあった姿見でどんな感じか確かめる。身につけはしないけど、顔の目の前でつけるだけの仕草を取る。
「なんだかなぁ……」
……流石にどうも幼いというか、なんだかアニメっぽい気がする。そもそも私には似合わなかった。
雨の髪は長い。日常的に使うなら、隣に置かれている装飾のあしらわれた白いバレッタの方がいいだろう。
白いバレッタを手に取り、自分の後ろ髪を掴む。
私の髪も長くなったものだ、特に前髪はよく目にかかるし邪魔だ。だけど、長くなかったらこうやって調べることも困難だっただろう。
同じくバレッタもつけはしないが、手で纏めた髪に近づけ鏡を見つめる。これだけでもなんとなくイメージは掴める。
やはりこっちの方がアレンジも効き、使いやすいかもしれない。私はほとんどこういった小物を使ったことがないが、ヘアゴムと合わせればいろいろな髪型にすることも可能なはず。
どちらも値段はそこそこ、しかし、これだけじゃプレゼントとしてはちょっと味気ない。
私は選んだ二つの内、少し悩みながらも一つを手に取った。
「こっちにしよう。喜んでくれるといいけど……」