「…………ちゃん、別れよ」

突然告げられた、彼氏からの別れ。
掴めなかった前兆。見えない未来。
ばか。ばかばかばかばかばか。
高校での恋愛なんて結婚までほとんど繋がらないし、また新しい人が見つかるよって

分かってるよそんなの………………………。

それでも、アンタがよかったから、アンタと、本気だったから。結婚とか考えられないけどさ、それに向かって進みたいと思ってたのに。

自慢だった艶のあるさらさらの髪をこれでもかとぐしゃぐしゃにしながら家のソファーに突っ伏す。

「明日の宿題………ううっ…どうでもいいや」

このまま何もかも投げ捨てて死にたいと思った。親も帰ってないし死んでもいいんじゃないかって。でも、生きなきゃいけない風潮にある社会が逆に人を生きにくくしていると私は思う。

髪も、顔もぐしゃぐしゃにしながら泣いた。
体の水分半分くらい失ったんじゃない?
馬鹿な事を考えていることを自覚しながら、ゆっくり目を閉じる。
このまま寝ちゃったら、明日には死んでるかな。

その時は友達よ、机にお花、置いといて。