新たに好きにさせないで。 更に好きにさせないで。 もっともっと好きにさせないで。 私はまた諦められなくなっちゃうよ。 「姫架、オレの好きなヤツさ。 ちっちゃくて可愛くてちょっと鈍感だと思ったんだけど、大分鈍感らしい」 「………」 ねぇ、なんでわざわざそんなこと言うの? 聞きたくないのに。 聞かせないでよ。 他の女のコの話しなんて聞きたくないよ…… あーぁ… 泣きそう…… 折角今まで皇の前では泣かなかったのに。 私の努力どうしてくれるの?