お母さんみたいな沙妃に逆らうことなんか出来なくて、“はい”しか言えない。 まぁ心配してくれてるのはわかるんだけどね。 時計を見ればもうすぐチャイムが鳴りそう。 沙妃はいつもギリギリだなぁ(笑 「沙妃、教室行かないとチャイム鳴るよ?」 「げっ! やばっ!! 後で迎えに来るからっ 寝てなさいよ?」 「うん」 そんなに確認しなくても寝てるって。 って思ったけどそんなこと言ったら、 余計めんどくさくなりそうだし。 素直にうなずく。 「じゃ、てっちゃん。 姫のことよろしくねっ!」