好きなヤツなんて嫌だよ。



皇、好きだよ。


好き。




皇以上に好きな人なんていない。



好き。



私に気づいて?




自分から告わないのにこんなこと思うのはずるいかもしんない。



けど、好きなの。


怖いの。


告えないの。



幼なじみが崩れたら。



ねぇ好きなコって誰?



私は幼なじみなんでしょう?



私も皇の好きなコになりたい。



皇。



私は幼なじみじゃなくて、

男のコとして皇が好きだよ?



私を“幼なじみ”でも“妹”でも無く、1人の“女のコ”として見て――…??







「目、真っ赤…」




部屋の鏡で泣き晴らした顔を見る。




「ひどい顔……」


瞼が泣きすぎてヒリヒリする。



唇を噛みしめ、


あることを決心して部屋を出る。