「姫架っ!」 私のことを呼ぶ声が聞こえる。 確認なんかしなくても、すぐわかるこの声。 皇が友達の輪から外れて私達の方へ走ってくる。 「沙妃来たら呼んでって言ったじゃん」 え… 皇、なんかちょっと怒ってる……?? 「ご…ごめん……」 怒ってるように聞こえた私が謝ると 「いや、そんな泣きそうな顔しなくても…」 って慌てて言ってくる。