「皇」 「え?」 「皇、沙妃のこと好きだよね?」 「えっ!? 違っ…」 私の発言にすごい驚いて目を大きく見開く。 「ふふっ 隠さなくてもいいよ? 協力したげるっ! 頑張ろうねっ!」 見てるだけでも、 辛くて辛くて仕方がなかった。 いつでも一緒にいる皇と沙妃だからこそ、 見てるのも、 一緒にいるのも辛かった。 でも、 沙妃のことを哀しそうに見る皇を見るのは、 もっと嫌だったの。