「姫~!! 皇~!!」 沙妃が大きな声で下駄箱から呼ぶ。 沙妃きたっ♪ ニコッて笑って私は沙妃に小さく手を振る。 「お前おっせーよ!」 「あはは! ごめーん」 皇の悪態にも笑顔で答える。 靴を履き替えて私達の方に来ようとした瞬間。 沙妃が私の知らない男のコに話しかけられる。 誰だろう? 見たことはあるけど、名前は知らないや。