で、彼の言動の意味がわからなすぎて1人じゃ整理出来なかったから
そんな部室でのかくかくしかじかを次の日友達のひまりに話した。



「ははははっ面白何その話??!」



は?面白くないんですけど???




え何めっちゃ笑うじゃんこの子

しかもツボ入っちゃってもはや息苦しそうなんだけど



「ごめんごめん笑って」


とか言いつつもう目に涙まで貯めてる




「何か今どきリアルにそんな人いるんだね」
漫画だけの話かと思った、

なんて言うけど、え、何のこと?シュークリーム盗みの漫画なんてあったっけか




「シュークリームの話じゃないよ?」


うわ、ここにもエスパー



「専属のマネージャー、ぷぷぷっ」

あぁそこか、

てかそんなバカにしてると
ひまりも危ないかもよ…


あの子年下なのにマジで悪魔だから…





「でも専属って言われてもこっちは色々仕事あるんだけど、」



「えなに、本当に専属やろうとしてたの」


「え、逆にやらないって選択肢あるの」



そうやって超真面目に返したら
またひまりが吹き出した




いやツボ浅すぎんだろ…




「いやぁやっぱ恋する乙女は違いますなぁ」




「やめてよっ…違うし…」



「どこが違うのよ〜そんな乗り気になるなんて超ドMか好きかの2択じゃん」




いやぁその前者の可能性もまだあんだけどな…とかいらん事考えつつ…









「あ、田中!ちょっと今いい?部活の事で相談」




ふと突然
遠くから同級生の谷口に呼ばれた。


彼も同じ部で、部長をやってる。
あ、部活言ってなかった気がするけどサッカーね(誰に言ってんの?)



未だに笑ってるひまりは置いといて急いで前のドアのとこまで駆けてった。





「ごめん喋ってたとこ」



「ううん大丈夫」



谷口はこういう細かいとこの気配りが凄いんだよね…なんていうか優しい。



あぁこういう人を好きになればなぁ、、







何で私はよりにもよってあんなドクソ生意気意地悪野郎の事を…




「はぁ…」




「なんかあった?」



「あっいや何もないよ」





てか谷口と向き合って思ったけど

背高いな…




顔も結構カッコいいんだよね…







マジで私ってなんでなの?

谷口という優良物件が間近にいながらの

あえての柊木くん?



どういう趣味…?自分で言うけど、



「ぼーっとしてるけど、ほんと大丈夫?」


あっ、やば自分の世界入ってた



「あっごめんごめん相談?なに?」