「私のことを誰よりも知っている唯一の存在ってことですかね」 「あぁ、人間観察が趣味ってことも、今はカップルの観察に夢中ってことも変人で変態ってことも知ってる存在ってことか」 ざっくり言えばそんな感じ。 2回頷けばセットされた髪をガシガシ掻いて私の腿の上に項垂れた時雨さん。 何か、可愛いな。 目の前にある頭を無性に撫でたくなって、我慢が出来なかったからその髪に…触れた。