「アンタさ自分のこと雑草って言うのやめなよ」
「何故?私は言葉の通り雑草のような地味女ですよ?」
これほどピッタリな言葉はないと思うくらい自分でもピンと来てしまう言葉なのに。
そう言えばスラッとした長い指が近づいてきて、バチンと音をたてて私の額にぶつけた。
おでこをおさえる私。地味に痛いしヒリヒリする。
「何するんですかっ」
「バカにデコピンしてやっただけ」
「バカって私のことですか!?」
「他にいるか?」
なんで私がバカなんですか!成績だって悪くないし、日頃の行いだって大丈夫なはず。そんなこと言われる筋合いはない。



