「分かったよ」


「それから、伊佐敷さんご協力ありがとうございました」




こちらに顔を向けていた時雨さんが「は?」と伊佐敷さんを睨むように見た」




「別にー。何かは分からねェけどちゃんと話したほうがいいんじゃねーの?翔和」




そう彼に言われた時雨さんは気まずいように視線を外して、伊佐敷さんとも私とも目を合わせない。



周りはなんだろうと珍しい組み合わせが気になりつつも、そこまで興味がないのかそのまま帰って行ったり部活に行ったりしている。



そんな伊佐敷さんも私からのミッションを遂行したので帰る準備をして「じゃあな」と片手を上げて行ってしまった。




「伊佐敷の奴…」