「だって、自分の恋に興味がなかったんだよ?それが今じゃあ時雨くんにすっかり恋しちゃってめっちゃ可愛くなってるじゃん?」




確かにそうだ。小夜は元々、他人の恋の方が面白いとミカたち3組のカップルを観察していた。そんな彼女が今夢中になっているのが興味がなかったはずである“自分の恋”なのだ。



そう、ミミが言いたいのは自分の恋というものに目覚めさせ、夢中にさせることができた時雨が凄いという事。



それを理解した2人は「時雨くん凄すぎ」と尊敬の意を向けた。




「他人の恋も面白いかもしれないけどさぁ」




やっぱり面白くて楽しくて、嬉しいのは___…




「自分の恋が一番だよね」




自分の恋を見つけることができてよかったね、そう思う3人だった。