自分の恋より、他人の恋




女子からの妬みや恨み、そんなものほど愚かで醜いものはない。


それを彼女たちは経験したからこそ、私はそんな目にあわせないようにと護ってあげるなんて言ってくれたんだ。




「ヨウタ達も人気なんだけど、時雨くんは1年から3年まで断トツだから」




確かに…翔和さんは1年の時からすごい人気で、それは衰えることなく続いてる。




「私たち以上に酷いことしてきそうだから、護ろうって話になったの」




そんな彼女たちの優しさが、その想いが私の心にズシンとくる。


それに昨日のクラスの女子の視線が怖かったし痛かった。
アレが肉体的に精神的に痛めつけられるって考えるとゾッとする。





「あの、私の為に…本当ありがとうございます」