自分の恋より、他人の恋




「まぁ…だって私つい一昨日まで雑草地味女でしたもんね」




外見こそお姉ちゃんのおかけですごくマシになったはずだけど、中身はそのまんまだから。


もう、雑草魂で頑張るしかないでしょう。



昨日お姉ちゃんに前髪も腰まであった髪も20センチくらい切ってもらってすっきりさせたし、簡単にだけど私でもできるメイクも教えてもらった。


“誰か”の為に、そして“自分”の為に初めて変わろうと思った。


それってすごいことだと思う。

それでもまだまだだったりする。




「だから妬み恨む子たちからいじめられないように、私たちで護れるとこは護ろうって決めたの!」

「ミミさん……ありがとう、ございます」




こんな私にここまで優しくしてくれるなんて…ますます彼女たちを好きになってしまう。