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翌日、私はいつも通り登校した。
あの翔和さんの彼女になってしまったからいじめは覚悟してる。
鞄の紐にギュッと力を込めて握って門をくぐったら…
「乱さん、おはよう」
「あれ?髪ちょっと切った?」
「そっちの方が全然いい!可愛い!」
何故か推しのカップルの彼女さん3人に捕まってしまった。
「ミカさん、リンノさん、ミミさんどうしてここに」
「どうしてって」
乱さんを待ってたに決まってるでしょ、と当たり前のようにミカさんに言われ、ふっと笑みを向けられた。
み、ミカさんが私に女神のような笑みを向けてくれたっ、これで今日も1日生きていけそう。
じゃなくて、どうして私が美人3人に囲まれてるんだって話。
「あの、私を待ってたって…どういう事ですか?」
彼女たちと面と向かって会ったのは昨日が初めてで、それ以外は私が勝手に観察してたからまともに話すのもこれが初めてだったりする。
だから私は美人に話しかけられてドキドキのたじたじで、コミュ障というか人見知り発揮中なのだ。
「どうもこうもないでしょ。時雨くんと付き合ったんだから他の女子が妬み恨みいじめを仕掛けてくるはずでしょ」
はい、それはもう覚悟の上です。重々承知してますよ。



