自分の恋より、他人の恋




「う~…恥ずかしいです…」


「なんで」


「慣れないんですよ…」




それでもやっぱり恥ずかしいけど、成長はしたと思う。


私が異性を名前で呼ぶなんて激レアなんですからね。




「まぁ、さん付けは余計だけど…名前で呼んでくれただけいいか」




さん付けをなくすなんてそれこそレベルが高すぎる。


いつか「翔和」って呼べる日がきたらいいなって思うけど、その日が来るのはもうちょっと先のような気もする。




「そろそろ戻るか」


「そうですね、2時間目からは授業に出ないと」


もう少し2人きりでいたいって思うけど、授業をサボるわけにはいかないし、どうせお昼になればいつものように2人きりになれる。



そんなに焦ることじゃない。



数分後、1時間目の終わりの鐘が鳴ると教室戻る途中、担任に捕まってしまい職員室の一角でちょっとだけ説教を受けて教室に戻してもらった。