「その時、濡れた前髪が邪魔で上げたじゃん?」
「そんなこともあったような…」
よく、覚えてはないけど。
「その時初めて小夜の素顔を見て息を飲んだんだ」
それは、私の長い前髪で隠れきっていた素顔を見て見惚れたと言ってるのと同じ意味で…時雨さんはその時から、
「俺はその時から小夜のことが余計に頭から離れなくなった」
「…っ」
いつもいつも、とんでもない爆弾を落としてくれる時雨さんはまた私の心臓が止まってしまうような言葉の爆弾を投下した。
嗚呼、心臓が五月蝿い。
顔も熱を持ちすぎて逆上せてしまいそう。
男性に対してもそうだけど、そう言う言葉に免疫がなさすぎるからどういう反応や返しをするのが正解なのか全くわからずただただ赤くなるしかない。



